大会長 山根進 あいさつ 第34回 日本口腔インプラント学会 中国四国支部 学術大会

大会長挨拶

この度、公益社団法人日本口腔インプラント学会第34回中国・四国支部学術大会を山口市の山口県健康づくりセンターで開催することになりました。
 昨今、中国・四国支部の会員数が1,000人を常時超えるようになり、非常に心うれしく思っています。インプラント学会発足時のインプラント治療を認めないネガティブバッシング、またインプラント治療が確立され、国が認め、保険診療に導入された上での最近の医療バッシングを経験してきました。しかし、現在、会員数は1万4千人に達しており、さらに毎年800人近い先生が入会されています。全国の歯科医師数は約10万人であり、約14%の先生が入会されていることになります。中国・四国地区の歯科医師は約8万7千人であり、学会に入会されている先生の割合は11%であります。6支部の中では一番会員数が少ないですが、インプラント治療の普及という点からすれば、まだまだ会員が増える環境は十分あると思います。そのためには、歯科医師、歯科衛生士および歯科技工士を中心としたインプラントファミリーの確立が責務であり、一人でも多く、インプラント学会に入会されることを希望いたします。
 高齢社会になり、インプラント治療はますます重要になっていくと思います。しかし、口腔内にはそれぞれ動揺がちがう天然歯、従来の局部および総義歯、インプラント義歯を機能的に活動させ、審美性の回復、咀嚼能率の回復をどうしていくか難問が控えています。これを今後、解決していく必要があります。
 今回は「インプラント治療の再確認」をテーマに、下記の企画を計画いたしました。特別講演は東京医科歯科大学の塩田真准教授に「インプラント補綴の最新事情」を話していただき、また、難解な上顎臼歯部のインプラント治療についてシンポジュームを企画し、武知正晃先生(広島大学、サイナスリフト)、小田師巳先生(大阪開業、ソケットリフト)、志賀泰昭先生(東京都開業、ショートインプラント)を招き、上顎臼歯部のインプラント治療の再確認を行いたいとおもいます。さらに、教育講座、ランチョンセミナー、市民公開講座を企画しておりますので、ぜひともご出席お願いいたします。